全ては巡ってうまくいく【トーラスクリエイション】

スピリチュアルに軽やかにこの世を生きる

身体と対話する施術家さん

ボディセラピストとして日々「他人の身体に触れること」、これが最初はとても怖かったのを今でもよく覚えています。今でも毎回緊張はします。でも、怖くはない。その怖い原因は自覚があり、たったこれだけの知識で人様のお身体に触れて、何か不都合があったらどうしよう、という未熟な自分がそこにいました。そんな気持ちでトリートメント(施術)していた頃は、きっとどこか恐る恐るで遠慮がちで、きっとクライアントさまが満足するような施術はできていなかったと思います。その、「たったこれだけの知識」しかなかった自分にとって致命的に足りないそこを「きっちり教えるわよ?」と言う師匠との出会いが、わたしのセラピスト人生を確固たるものにしてくれました。だから感謝しかないのです。また師匠に出会わせてくれたボスにも。

「セラピスト」は日本において、とても影の薄い地位でしかありません。グレーです、グレー。国家資格じゃない、民間の資格なので、その質もピンからキリまで。わたしは民間資格保持者の中でトップクラスの施術家を目指して、日々学び、チャレンジを続けていますが、そんなのいくら語っても意味が無くて。実際にお会いして体験していただくしか知ってもらえる術がないでので、少しでも多く体験の機会を作るべく定期的なイベントに出店しています。すると、たくさんの施術家さんに出会います。そんな出会いもまたとても刺激となり、勉強になるのです。

イベント会場では、他の出店者さん達との交流や情報提供も楽しみの一つ。時間が許されれば、いろんな方の施術を体験するのも楽しみです。その中で、同じ想いを共有できる方と出会ったりするわけですが、最近一つ気づいたことがありまして。わたしがピン!とくる施術家さんは、みなさん「身体と対話できる施術家さん」だということでした。

それは国家資格民間資格という垣根を超えて、指先から手のひらから、クライアントさんの身体と対話することを「楽しい!!」と感じている方との出会いから。肉体は、細胞はとても素直なので、こちらの働きかけに応えてくれる。それを日々の喜びと感じていて、かつ、その体験や情報をシェアし合える。そのマニアックな交流がたまらなく楽しいのです。一通りの手順がすんだから終わりじゃなく、時間がきたから終わりでもなく、身体との対話を充分に楽しめて終われるという施術をしている方は、みなさん「施術家」という仕事が大好きで、話す時の目がキラキラしています。その先には必ず健康があって、そのさらに先には必ず笑顔がある。手法は違えど業種は違えど、同じゴールを目指す者だけが見ることのできる景色があって、それを共有できる人達との会話は、いつどんな場面でもとにかく楽しいんです。

最初に戻って、わたしがそんなセラピストになれたのは、足りない知識を得ることができたから。師匠について一から学び直し、己の不器用さに凹みながらも、常にチャレンジしてきて良かったと思う瞬間です。

身体と対話するためには知識が必要です。身体の中で何が起きているのかを想像すること、それは身体の仕組みを知らないとできません。身体の仕組みを知る解剖学。これは本当に大切な知識です。セラピストが知っておくべき解剖学も絶対あります。でもそれを教えてくれる人は、師匠以外いなかったです。

身体の仕組みをきちんと理解して、その上で、身体と対話できる施術家さん。わたしはそんな施術家さんに身体を預けたいです。だから、自分も常にそんな施術家でありたい。

 

志はいつも高く掲げます。民間資格のグレーゾーンにいるセラピストを極めるべく、自分の飽くなきチャレンジは続きます。